みなさんは、洋服やバッグ、小物を選ぶ時に「縫い目」を気にしますか?
糸で縫うことを「縫製」といいますが、自分も職人になるまで気にしたことがありませんでした。
私の考えでは、良い縫製は、”使い手をを想像した縫製”だと思います。
使い手を想像すると、この作品はどんな使い方をするのか?
イメージすることができます。
・糸自体の強度(糸の太さ)
・縫製方法(手縫いかミシン)
・縫製のパターン(縫代の処理の方法)
Atelier Raman(アトリエラマン)では主にこの3つの要素を組み合わせて、目的に合った縫製を行います。
そして、ミシンや手縫いを最大限生かす技術も必要になります。
ミシンの場合は、糸の調子を合わせることが重要です。
糸調子を完璧に合わせることで、ミシン本来の能力を充分発揮できます。
※糸調子を合わせる:ミシンの上糸と下糸の強さをバランスよくすること
糸調子が合っていない縫製は強度が弱くなります
また、針の太さ、糸の太さを生地に合わせて変えます。
シルクなどの生地に太い針を突き刺すと、生地が痛んでしまいます。
厚い革などを細い糸、針で縫うと、目飛び(縫い目がとぶこと)したり、糸が切れたりします
手縫いでも同じです。
アトリエラマンでは縫製箇所ごとに縫製方法を変えています、
どんな使い方をされるのかイメージしながら作るだけで、縫製方法が自然と見えてきます。
まだまだ縫製にはポイントがたくさんあるので、また徐々に紹介しますね。
ここまで「製作背景」をご覧頂き、ありがとうございます。
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